自由が丘の本屋

自由が丘の本屋は幾つかあるけれど、その中でもいちばん気に入っているのは、じつはBookOffだ。ごめんなさい。
理由はもちろん、コンピュータ書の充実。


ABCは芸術系だから、音楽やコンピュータ書籍には弱い。弱すぎる。軟派な本ばかり置いていて、かけらも使えない。
駅正面口前の本屋はきちんとコンピューターコーナーがありなかなか悪くない。揃えている本もまあまあ読める内容のものが選ばれてる。
しかしさすがに数が十分でないのと、無いジャンルが少なからずあるので「使える」本屋ではないという感じ。Lispとかコンパイラとかの本は置いてないし、雑誌もないからね。


そんななか、ブックオフはコンピュータ本を多数揃えていて、おまけに安い!
カッコウはコンピュータに卵を産む」は上下巻揃えても210円だし、とにかくお得。
「闘うプログラマ」も同じく上下巻で210円。


何より良いのは、10年前の本なら105円というその画一的な値段設定。
10年前のコンピュータ本は面白い。
例えばExcelとLotusとが同様の立場とされていたり、インターネットを繋ぐためにフロッピーディスクを複数枚使ってファイルを移動させたりさまざまな設定を手動でしたりしている。
今ではまったく考えられないようなことばかり。
そういう時代の変遷を見るのは、ほんとうにおもしろい。
そしてそれが105円で手にはいるというのだから、ブックオフ最高というのも分かってくれるだろ。


そういった、時代を感じる書籍だけじゃなく、技術本も面白いものがたくさんある。
例えばコンパイラの技術の基本なんて今も10年前も20年前も変わりないわけで、そういう変わらない技術の本もやっぱりお得。
ソフトウェア工学も、色々と要求が進化してきた今でも、10年前と注意すべきところは変化していなかったりする。


そんなブックオフで、本日購入した二冊:

プログラミング作法

プログラミング作法

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

「プログラミング作法」はK&RのK、カーニハンが書いている。私のウィッシュリストにも入ってて、いつか買おうと思っていた本だ。
時々こういう名著が落ちているから、ブックオフ巡りは楽しい。
軽く前文を読んだ感じだと、名著の雰囲気が溢れている。
日本語訳も、オライリーを訳したような人がやっていて、コンピューター業界的な良い日本語訳で読みやすい。
おまけに、思っていたよりも厚い!
Amazonで見た感じではソフトカバーのようだし200ページ程度だろうと思っていたのだけど、350ページほどもある。読み応えがありそうだ。
嬉しい買い物だ。
「それがぼくには楽しかったから」は、Linuxの産みの親のLinus Torvaldsの本。
以前より少し気になっていたけど、ブックオフの105円コーナーにて発見したので購入を決意。今に至る。
多分面白い、きっと面白い。期待してるよ、リーナスさん。