暗号関連の基礎用語をまとめておく

暗号関連の略語がたくさん出てくるのが覚えきれないので、一旦メモ。オフラインフィジカルノートの方がいいのかも知れないけど…。

  • DH (Diffie-Hellman)
    • 公開鍵アルゴリズムの一つ。自身の持つ秘密鍵と相手から送られてくるキーを元にして共通鍵を作り、暗号化された通信を行う。
  • RSA (R. Rivest, A. Shamir, L. Adleman)
    • 公開鍵アルゴリズムの一つ。通信者それぞれが秘密鍵を持ち、対応する公開鍵を公開し合う。相手から受け取った公開鍵で暗号化したメッセージを送る。
    • 電子署名の方法としても使える。その場合は、自身の秘密鍵で暗号化し、公開鍵で復号化*1出来ることで署名として利用できる。
  • DSA (Digital Signature Algorithm)、DSS (Digital Signature Standard)
    • 電子署名の方法。DSAを標準化したものがDSS。
  • DES (Data Encryption Standard)
  • 3DES
    • 共通鍵暗号アルゴリズム。DESを三回施すことで安全性を高めたもの。鍵は三つ異なるものにしないと十分な強さをえられない。その場合は192bitの鍵長で112bit分の強さしかない。
  • AES (Advanced Encryption Standard)
    • DESに代わる共通鍵暗号技術として公募された。2000年に"Rijndael" が選定され、アメリカ政府が取り扱う機密文書の暗号化技術となった。
  • RC2
    • 共通鍵の一種であるブロック鍵による暗号方式。暗号は可変長だが、SSLでは128bitで用いる。
  • RC4
    • 可変鍵長のストリーム暗号方式(これも共通鍵方式の一種)。動作は高速。
  • RC5
    • RC2の後継にあたるブロック鍵暗号方式。
  • CA (Certificate Authority)
    • SSL(等)の証明書を発行・管理する場所。
  • CSR (Certificate Signing Request)
    • サーバ証明書を申請するのに必要なファイル(データ)。"BEGIN CERTIFICATE REQUEST"が目印。内容確認は下のように行う:
# openssl x509 -in hoge.pem -text

hoge.pemはサーバ証明書のロケーション。


書いてみると思ってたよりも少ない。しかも個別の暗号化方式の名前ばっかりだ。あれー?

*1:暗号化の反対語として文字面優先でこの言葉を使ってみます。でも確かに違和感あるなー